ニセコ
2008年8月12日(火)から16日(土)まで北海道を旅行し、そのほとんどをニセコで過ごした。ANAのマイレージを使って予約しようとしたが、2ヶ月前の予約開始日から数日経って予約サイトにアクセスしたため、出発日は非常に不便な早朝7時の便しか取れず、帰りも結構早い午前10時半のフライトになってしまった。小さな子供を2人連れて朝5時から電車で羽田に行くわけにもいかず、自宅からタクシーを呼んだ。早朝だったため川崎市中原区の自宅から30分ほどで羽田空港に到着。さすがお盆、朝6時なのにターミナルが混んでいて驚いた。飛行機はほぼ定刻通りに千歳空港に着陸し、予約していたマツダレンタカーでデミオを借りて、10時には千歳市内を出発。マツダはネット予約をすると2割引になるキャンペーンをしている上に、宿泊予定のニセコヒルトンに営業所を置いているのも返すときに都合良い。3歳半の長男坊も、9月に2歳になる次男坊も、もう交通機関でぐずることが少なくなり、順調にドライブが始まった。支笏湖を通り、ルスツを経由して、北海道らしい森と野山の中をひたすら走ると、1時間半くらいで真正面に羊蹄山が見えてきた。雲は多いが晴れており、窓を開けてドライブしていると気分が良い。気温は酷暑の東京に比べると5℃以上涼しく27℃くらい。12時にニセコ駅のあたりを通過し、ホテルへ行く前にランチを食べておこうと適当に車を走らせながら物色。ふと目に留まった「セゾンクラブ」というペンション兼カフェに入った。広々とした芝の敷地があって、よく見ると馬が6、7頭つながれている。乗馬ができるらしい。食事の後に子供達を引き馬に乗せることにした。芝生の庭を一回りするだけだが、それでも初めて馬に乗る我が子供達はとても緊張して、その様子が可愛かった。
さて、8月12日から3泊お世話になったのはヒルトンの「ニセコビレッジ」というリゾートホテルで、今年の春まではプリンスホテルだった。それをヒルトンが買収し、7月に改装オープンしたばかりということだ。ロビーに入るとシックだが暖かみのある感じで、北海道のリゾートという気分を盛り上げてくれる。スキーシーズンは殷賑として雰囲気が変わるのだろうが、ぜひ冬にも来てみたいと思う。部屋は16階の羊蹄山が正面に見えるダブルルームで、ここにエキストラベッドを入れてもらった。キングサイズのダブルベッドにママと子供2人が寝ることにして、これを子供が落ちないよう壁際に動かしてもらい、パパは一人でエキストラ(シングルサイズ)を陣取った。この部屋も改装されたそうで、壁に沿って作り付けられたテーブルの感じなんかが外資系っぽくてなかなか機能的だ。ママはすっかりこのホテルが気に入ってしまい、夕方まで部屋でゴロゴロして、それから外の敷地に作られた「ピュア」という小さなアスレチック・フィールドに行ってみた。プリンス時代にゴルフ場だったところを改変したようで、その跡地をゴルフカートに乗って周回するアトラクションを申し込んだ。一家4人で大きなカートに乗り、起伏のある敷地内をゆっくりドライブするのはなかなか気持ち良い。カートを降りてからは、広い芝生で子供達の「ゴーオンジャーごっこ」が始まった。夕方になって倶知安の町へ夕食を食べに行こうと車を走らせるが、初日から興奮して散々遊んだためか、子供達が眠ってしまった。倶知安の町では家族で気軽に入れそうな食事処がなかなか見つからなかったこともあり、国道沿いのマックスバリュでお惣菜やお寿司を買ってホテルの部屋で食べることにした。このとき部屋に戻ってから、お寿司に醤油が付いてないことに気付いた。ホテルで貸してもらえないだろうかとフロントに電話してみたら、レストランから醤油差しを持ってきてくれた。この件に関わらず、宿泊した3日間を通じていつも親切な応対でとても過ごしやすいホテルだった。それに真正面に羊蹄山を展望する温泉大浴場も素晴らしかった。
8月13日(水)も朝のうちはどんより曇っていたが、次第に霧が晴れてきてホテルの部屋から羊蹄山が浮かび上がるように見えている。この日は、ニセコアドベンチャーセンター(NAC)で長男坊とパパがファミリーラフティングの午後の回を予約していたので、午前中はホテルでゆっくり過ごしてお昼前に皆でボチボチ出かけた。NACには2階に大きなテラスの付いたカフェがあり、ここでハンバーガー、スパゲティー、タコライスなどのランチを取った。なかなかしっかりした味だ。日本離れした雰囲気も良い。子供達はさっさと食べると、
テラスのらせん階段でゴーオンジャーを始める。いつでもどこでもゴーオンジャー。。。 NACのファミリーラフティングは2歳から就学前の幼児が参加できる緩やかな川下りで、小学生から参加可能な通常のラフティングのようにざぶんざぶん瀬を下っていくものとはだいぶ趣が異なる。午後1時に集合して救命具を着けて、マイクロバスで尻別川のスポットへ出発。次男坊とママは車でお昼寝である。長男坊はゴムボートにとても恐々乗っていたが、次第に慣れてきてパパと一緒にパドルで漕いだり、途中で岸に着けたときに川に入って魚(ウグイの稚魚がたくさんいた)やアメンボを眺めたり、いつものように慎重な態度で楽しんでいた。正直言って大人には物足りないラフティングだが、3歳児にはこれで十分アドベンチャーだ。約2キロをゆっくり下って、再びNACに戻ってママと合流し、車でウトウトしながらホテルへ。その夜はNACの「ナイトトレッキング」に申し込んだので、ホテルでしばらく休んでから再びNACに向かった。トレッキングと言っても夜の公園にカブトムシやクワガタを見つけにいくツアーで、こちらは2歳未満の次男坊も参加できる子供向け企画である。夜7時半スタートなので、その前にNAC近くの「ふじ鮨」で夕食。お寿司屋さんというよりは郷土料理屋で、特に印象には残らない普通のお店だった。ナイトトレッキングには6、7組の家族連れが参加。もう北海道は夏の終りだからか、この日はオスのカブトやクワガタは見つからず、メスが何匹か見つかっただけだった。それでも我が息子達は、カミキリムシやバッタやコオロギを見つけて大はしゃぎだ。川崎の自宅周辺では今やバッタですらなかなか目に触れないので、これだけいろいろ出てくると大ヒットだ(パパが子供の頃はこれくらい普通だったが)。特に次男坊は興奮して「プシ(=ムシ)、おーい」と連呼している。あんまり嬉しそうなので、虫が嫌いなママも喜んでくれた。
14日(木)はヒルトンの敷地内の熱気球フライトを予約していたが、風が強いため中止との連絡が朝6時頃に入った(フライトは毎朝6時半~)。予約は翌日に持ち越して朝ゆっくり過ごし、朝食後に車で神仙沼を訪れることにした。ニセコから神仙沼へは、大きなカーブが連続する雄大な峠を超えていく。晴れれば向こうに日本海が見えるらしいが、生憎の曇り空で霧が山裾から上がってくるため展望はあまりよくなかった。30分ほどのドライブで駐車場に着き、そこから林の中の木道を歩くことさらに30分で広々とした湿原に出た。涼し気にトンボが舞ってもう秋の風情だ。昨年の夏に行った信州の池の平湿原を思い出す。湿原の木道をしばらく歩いてようやく神仙沼に辿り着いた。沼の前はきれいに整備されベンチが置かれているので、ここで子供達はおやつタイム。たっぷり休憩して再び駐車場まで木道を歩いた。意外と距離があったが、長男坊は途中で昆虫を見つけたり、なぜかこんなところでもゴーオンジャーごっこを交えながら、最後まで歩き通した。駐車場の売店で今が旬のゆでとうきびを食べて帰路に着いた。軽いハイキングで疲れたのか、車の中では皆ウトウト。ニセコに下りてきたときにはもう1時近くになっていたので、取りあえず何か食べなくてはと、あまり考えずに初日にランチしたセゾンクラブに入った。食後にまた子供達が馬に乗りたがったので、引き馬に乗せて、ニンジンをあげて、ホテルへ撤収。この日の夕食はホテル内の日本料理レストランを5時半で予約して、それまでは部屋でゴロゴロして過ごした。ニセコビレッジのレストランは、2階に日本料理とグリルがあり、夏はこれしか選択肢がない。冬のスキーシーズンになると3階のビュッフェレストランもオープンするそうで、子連れにはこちらの方が気楽で良いが、開いてないものは仕方ない。2階のレストランはちょっと敷居が高そうだったが、実際には結構カジュアルで、心配していた子供達もドタバタ騒ぐこともなく、美味しい食事を頂くことが出来た。
ニセコ最終日の15日(金)は朝から雨で、この日も熱気球は中止になった。長男坊が楽しみにしていたが乗れずじまいで残念。前日にレンタカーを返し、この日はローカル線で札幌まで移動する予定だ。ホテルからはタクシーでニセコ駅へ行き、10:36の函館本線(山線)に乗り込んだ。2両連結のキハ40系。懐かしい旅の香りがする列車である。倶知安までは蛇行する尻別川を何度も跨ぎながら、ニセコ山系の山裾を走っていく。が、ローカル線の旅の風情に浸る間もなく、子供達が飽きてきて軽い騒動が起こり始めたので、パパママともその対応に追われるようになった。倶知安では20分も停車するので、パパが次男坊を連れてホームで気分転換。反対側のホームには倶知安止まりのキハ150系が入ってきた。倶知安は駅前も駅構内も寂れているが、駅員がいるためか駅自体はきちんと手入れされている感じがある。列車は倶知安を発つと再び森林の中を縫うように走っていく。パパは次男坊を抱っこして車両の一番前のデッキ部分に陣取って景色を見ていたが、渋い雰囲気の然別駅に着いたところで次男坊が昼寝に入った。そうこうする内に車窓から海がチラッと見えるようになり、12:42に小樽に到着。13:04の快速エアポートに乗り換え、13:36札幌着。ニセコからちょうど3時間の長旅が終わった。札幌の宿はホテルモントレ。駅から近くて便利だし、フロントの人達も親切で感じがよい。ただ都会のホテルだけにコテコテした手狭な作りで、ニセコビレッジのような開放感・くつろぎ感はあまりない。札幌ではパパの仕事関係の商業施設を2、3見て回ってから、この日も早々と6時前には夕食を始めた。昨年冬の雪祭りのときにも来たことがある居酒屋、「炙屋」のススキノ総本店の個室を予約して、お寿司や焼き物を中心に今回もたらふく食べた。前回は次男坊がまだ5ヶ月の赤ちゃんで、長男坊が2歳になったばかりだったが、そんなチビちゃん達を連れて真冬の北海道によく来たなあと我ながら感心した。ちなみにパパママが一緒に北海道を旅行したのは今回で5回目で、長男坊は3回目、次男坊は2回目。我が家は北海道好きなのである。翌16日(土)は朝10:30のフライト。千歳空港では「マルセイバターサンド」と「白い恋人」をお土産に買い、酷暑の東京へ帰って来た。
| 固定リンク
